あまり知られていない「治験ボランティア」

あまり知られていない「治験ボランティア」

薬の新しい候補が医薬品として承認してもらうために、その効き目や安全性を確認するための臨床試験を行う「治験ボランティア」という副業があることをご存知ですか?ドラッグストアで販売されている薬は、全て多くの治験ボランティアの協力があって商品化されているのです。

 

 

治験ボランティアのメリットは、健康診断を無料で受けられ自分の体調を知ることができることと、「負担軽減費」として謝礼が支払われることです。
負担軽減費は、治験の内容によって違いますが、他のアルバイトの時給と比べるとかなり高額になります。
治験ボランティアに登録できるのは、日本国籍の20歳以上の人なら可能なので、学生や主婦、サラリーマンなど、多くの人が参加できる副業としておすすめです。

 

 

治験ボランティアの種類はさまざまあり、健康な成人が受けられる試験、女性だけを対象としている試験、疾患のある人が受ける試験、と大きく分けると3つの種類があります。
疾患のある人が受ける試験には、糖尿病や高血圧症、気管支喘息、スギ花粉症など、特定の病気を患っている人を限定して行われることもあります。
持病で悩んでいる人で、いつもとは違う新しい薬を試してみたい、という人にもおすすめです。

 

 

治験の方法は、基本的に、病院の入院生活と同じで、決まった時間に起床・就寝し、食事をきちんと食べ、薬を決まった時間に投与し、1日2回以上の採血を行います。
入院患者と同じなので、お菓子やお酒、喫煙は禁止ですが、自由時間はたっぷりあるので、テレビやパソコン、本、漫画などで楽しむことはできます。
試験によっては、通院だけで済むものもありますが、長い試験だと、1ヶ月以上入院状態のものもあります。
ただ、長期間かかるものほど、報酬は高くなります。

 

 

女性の場合は、月経の関係で受けられる治験も減りますが、生理痛の薬や子宮筋腫、子宮内膜症など、女性にしかできない試験もあるので、主婦で治験ボランティアで副業している人も多いです。
また、化粧品や健康食品のモニター検査が病院で行われることもあるので、女性が参加もしやすと思います。

 

 

治験ボランティアで得られる報酬は、治験内容によって違いますが、通院で1日1万円程度、入院で1日2万円程度で、交通費も支給されます。
数週間〜1ヶ月のような長期間かかる試験の場合は、かなり高額な収入が得られることがわかると思います。
ただし、自分に合った治験に毎回参加できるわけではないので、定期的に続けられる副業とは言えないかもしれません。